日割り家賃はどう計算する? 入居日・退去日別の計算方法をわかりやすく解説

日割り家賃はどう計算する? 入居日・退去日別の計算方法をわかりやすく解説 賃貸の話

賃貸契約では、月の途中で入居・退去することも少なくありません。
そんなときに登場するのが「日割り家賃」という考え方です。

この記事では、日割り家賃の基本的な仕組みと計算方法を、入居日・退去日別にわかりやすく解説します。

日割り家賃とは?

日割り家賃とは、1ヶ月のうちに実際に住んだ日数分だけ支払う家賃のことです。
月初から住まない・月末まで住まない場合など、フルで1ヶ月分の家賃を払うのは不公平になるため、日数で調整されます。

日割り家賃の基本的な計算式

日割り家賃は、以下の式で求めるのが基本です。

日割り家賃 = 月額家賃 ÷ 該当月の日数 × 実際に住んだ日数

ここで注意したいのは、「1ヶ月=30日固定」か「月の日数ベース」かは管理会社によって異なる点です。
特に指定がなければ、「月の日数(28〜31日)ベース」で計算されることが一般的です。

入居日の計算例

例:家賃8万円の部屋に、4月15日から入居する場合(4月は30日)

8万円 ÷ 30日 × 16日(15日〜30日)= 約42,667円

※入居当日(15日)も1日分としてカウントします。

退去日の計算例

退去日も、退去日=明け渡し日=鍵の返却日とされ、その日まで家賃が発生します。

例:家賃8万円の部屋を、3月10日に退去(3月は31日)

8万円 ÷ 31日 × 10日(1日〜10日)= 約25,806円

「当日退去したのに1日分取られるの?」と感じるかもしれませんが、鍵を返すまで部屋を使える状態であるため、1日分カウントされるのが原則です。

管理会社によって異なる「30日計算」

一部の管理会社や物件では、日割り家賃を**「1ヶ月=30日固定」**で計算していることもあります。

例:家賃9万円、15日から入居の場合(30日換算)

9万円 ÷ 30日 × 16日(15日〜30日)= 48,000円

実際の日数で計算する場合と少し金額が変わるので、契約時に計算方法を事前に確認しておくのが安心です。

フリーレントの場合の日割り扱い

「1ヶ月家賃無料(フリーレント)」の物件では、
日割り家賃の発生が契約開始日からではなく、フリーレント終了日からになります。

例:フリーレント1ヶ月で4月15日入居 → 家賃発生は5月15日から
→ 5月分は「5月15日〜31日」までの日割り請求

まとめ

日割り家賃は、「実際に住んだ日数分だけ支払う」ための仕組みです。
計算式は基本的に「家賃 ÷ 日数 × 利用日数」ですが、30日換算か月ごとの日数ベースかは管理会社によって異なります。

入居日や退去日によって数千円単位で差が出ることもあるので、契約前にしっかり確認することがトラブル防止につながります。

わからない場合は遠慮せず、不動産会社に「この日付だと日割り家賃はいくらですか?」と聞いてOKです。

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