同棲を始めるとき、「世帯主ってどっちになるべき?」と迷うカップルは多いもの。
結論から言えば、決まったルールはなく、基本的に自由に決めてOKです。
ただし、住民票や手続き上の影響があるため、仕組みや違いを理解したうえで決めることが大切です。
この記事では、同棲における世帯主の役割と、登録方法・どちらがなるべきかの考え方を解説します。
世帯主とは? 意味と役割
世帯主とは、住民票上でその住所に住む人たちを代表する人物のことです。
法律上の強い権限があるわけではありませんが、各種手続きで代表者として扱われます。
項目 | 世帯主の主な役割 |
---|---|
住民票 | 他の同居人は「世帯主の世帯に属する」と登録される |
健康保険や税金 | 世帯主が世帯全体の情報をまとめる役割を担うことも |
公共料金 | 契約名義が世帯主になるケースが多い |
郵便物や書類 | 世帯主宛に届くケースが多い |
同棲カップルの場合、登録パターンは2つ
① どちらか一方が世帯主となり、もう一方が同一世帯に入る(同一世帯)
- 住民票では「世帯主」と「同居人」の関係になる
- 公共料金の名義をまとめたり、郵送物が一括管理しやすい
- 住所に同じ名字が2人並ぶわけではないので、事実婚扱いにはならない
② それぞれが別の世帯として登録する(別世帯)
- 同じ住所に「世帯主A」「世帯主B」がいる状態
- 契約や税金、保険などの手続きを完全に分けたい人に向いている
- 役所によっては「なぜ同じ住所で別世帯なのか?」と聞かれることもある
どっちが世帯主になるべき?
ルールはないものの、以下のような視点で決めるのが一般的です。
- 賃貸契約者が世帯主になる(名義人が代表者になる流れ)
- 住民票やライフラインの名義を一括管理したい方がなる
- 収入が高く税・保険の手続きをまとめやすい方がなる
世帯主は、基本的に役所や行政における代表登録なので、日常生活で明確なリーダーになる必要はありません。
世帯主の登録方法と必要書類
引越しにともなう住民票の手続き時に、転入届または転居届で世帯主を指定する形になります。
必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 転出証明書(市区町村をまたぐ場合)
- 印鑑(必要な市区町村もある)
役所での手続き時に「世帯主はどちらにしますか?」と聞かれるので、事前にふたりで相談しておきましょう。
まとめ
同棲での世帯主は、特に決まりがあるわけではなく、カップルで自由に選べます。
住民票の整理や契約関係、手続きのしやすさをふまえて、生活を管理しやすい方が世帯主になるのが一般的です。
同一世帯と別世帯の登録にもメリット・デメリットがあるため、ふたりのライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
迷ったときは、役所や不動産会社に相談してもOKです。
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