賃貸のエアコンは誰が修理する? 管理会社と借主の責任範囲を解説

賃貸の話

 

夏や冬に欠かせないエアコンですが、もし故障したとき「誰が修理費を払うの?」と不安になりますよね。
賃貸物件ではエアコンの設置者が誰か、壊れた原因が何かによって、負担するのが借主か管理会社かが分かれます。

この記事では、エアコンの修理や交換における管理会社と借主の責任範囲をわかりやすく解説します。

基本ルール:設備か持ち込みかで分かれる

エアコンが**「賃貸設備」か「借主の私物」か**によって、修理の責任が変わります。

  • 賃貸設備として設置されているエアコン(備え付け)
    → 原則、貸主(管理会社または大家)が修理・交換を負担
    → 経年劣化や自然故障なら、借主が費用を負担することはない
  • 借主が持ち込んだエアコン(自己設置)
    → 修理・撤去・故障対応はすべて借主負担

まずは、契約書の「設備一覧」や「特約」にエアコンが含まれているかどうかを確認しましょう。

借主負担になるケースとは?

以下のような場合は、借主の過失とみなされて修理費を請求されることがあります。

  • 故意・過失で壊した(リモコンの投げ落とし、水漏れの放置など)
  • 掃除を怠っていたことが原因(フィルターの目詰まり等)
  • 不適切な使用による破損(無理な改造、禁煙部屋での喫煙による故障など)
  • 管理会社に連絡せず勝手に業者を呼んで修理した

これらに該当する場合は、管理会社の判断で修理費を負担するよう求められる可能性があります。

エアコンが故障したらまずやるべきこと

  1. まずは管理会社に連絡
    → 自分で修理を依頼するのは避け、必ず連絡・指示を仰ぐ
  2. 症状を具体的に伝える(冷風が出ない、水漏れしている、異音がするなど)
  3. 型番・製造年数を確認しておくとスムーズ
  4. 契約書でエアコンの位置づけ(設備 or 持ち込み)を確認

修理の手配や業者の選定は、管理会社を通じて進めるのが基本です。

修理か交換かはどう決まる?

一般的に、製造から10年以上経っているエアコンは修理が難しいこともあり、交換対象になります。
交換になった場合でも、設備として設置されていたものであれば原則管理会社が負担します。

ただし、「交換の際の機種選定や設置日数」については、管理会社の判断が優先されるため、希望通りにならないこともあると理解しておきましょう。

まとめ

賃貸物件のエアコンは、設備として備え付けられていれば修理・交換は管理会社の負担が基本です。
ただし、使い方によっては借主が責任を負うケースもあるため、日常的なメンテナンスや使い方にも注意が必要です。

万が一故障したら、まずは自己判断せずに管理会社へ連絡し、契約内容を確認して冷静に対応することが大切です。

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