部屋が決まり、いよいよ契約書にサイン…となると、細かい字でびっしり書かれた書類に戸惑う人も多いはず。
でも、ここをちゃんと読まずに契約してしまうと、後で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
この記事では、賃貸契約書の中で必ず確認しておくべきポイントと、見落としがちな注意点をわかりやすく解説します。
絶対に確認すべき基本項目
まずは、契約内容の「骨組み」ともいえる以下の項目です。
- 契約期間と更新条件
→ 2年契約が多く、更新料(家賃1ヶ月分など)がかかる場合もある - 家賃・共益費・管理費・駐車場代の内訳
→ 支払い総額をしっかり把握しておくこと - 敷金・礼金・仲介手数料など初期費用の明細
- 解約予告の期限
→ 一般的には「1ヶ月前通知」だが、まれに「2ヶ月前」などもある - 禁止事項の明記(ペット・楽器・DIYなど)
このあたりは契約前に説明を受けることが多いですが、自分でも内容をきちんと確認しておくと安心です。
見落としやすいポイント
ここからは、トラブルになりがちな盲点の多い項目を紹介します。
- 原状回復の範囲
→ 退去時の修繕費トラブルを避けるには、「故意・過失」と「経年劣化」の違いが明記されているか確認すること
→ 特約で「ハウスクリーニング代◯万円を必ず負担」など書かれていることもある - 設備の扱いと修理負担
→ エアコンや給湯器が「貸主の設備」かどうか明記されているかをチェック
→ 修理費がどちら負担か、条件付きで請求される場合もある - インターネット無料や家具付きの条件
→ 回線の種類や速度制限、家具の利用制限などが書かれているか確認 - 保証人や保証会社の義務・更新料
→ 保証会社の契約内容、更新料(1年ごとに1万円など)を見逃さないようにする - 短期解約違約金の有無
→ 1年未満の退去で家賃1ヶ月分の違約金が発生する契約もある
契約前の確認ポイントリスト
- □ 契約期間と更新料の条件を把握した
- □ 解約予告の期限は何日前か確認した
- □ 敷金・礼金・ハウスクリーニング代の明記があるか
- □ 禁止事項・制限事項に納得できる内容か
- □ 保証会社の費用・更新料について理解した
- □ 修理・故障時の対応がどちらの負担か明記されているか
- □ 特約条項に不利な条件がないか確認した
これらは**「あとから知らなかった」では済まない部分**なので、契約時の説明書類や重要事項説明書と一緒に確認することが大切です。
まとめ
賃貸契約書は難しそうに見えて、実はポイントを押さえればしっかり読み解けます。
特に退去時やトラブル時に影響する条項は、契約前に細かくチェックしておくことが必要不可欠です。
不明点があれば、不動産会社に質問してクリアにしてからサインしましょう。
契約書を“読まずにサイン”は禁物。自分の暮らしを守るための一歩です。
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